昭和ルーフリモ株式会社の前川です。
2022年3月、3年ぶりの職人さんを集めた合同会議をおこないました。
毎年、定期的に開催していた行事でしたが、最近はコロナの影響もあり、行うことができていませんでした。
主な議題は「工事品質について」です。
今回は特に金属屋根や金属外壁で用いる留め具についてフォーカスし、留め具の見直しを職人さんに周知しました。
屋根でよく用いられるのは、写真のような亜鉛メッキのスクリュー釘です。
素材は「鉄」であり、形状は「釘」になります。
屋根に張る際、このように留め具を用いて屋根を張り付けます。
写真は約15年が経過した「鉄」の「釘」です。
留め具の箇所に水が入り込むと「鉄」は錆びてしまいます。
そもそも「釘」は屋根の固持力が低いので、錆びることで「釘」の固持力は低減します。
今回、弊社の倉庫でモデルの屋根を用いて、散水試験を数十回おこないました。
「ステンレス」+「ビス」による施工が屋根の耐久性を考えるうえで最適と結論を出すに至りました。
特に職人さんからの反論はなく、今後、会社としては「ステンレス」+「ビス」による屋根と外壁の施工をすすめることで意見を一致させています。
ただし、「ビス留めは時間と手間がかかること」と「鉄の4倍近く値段が高いこと」が難点です。
どうしても企業努力だけでは消化できず、工事価格転嫁することになってしまいます。
工事価格が他社よりも高いということで、弊社の工事を諦めるお客様がもいらっしゃると思います。
しかし、高品質な屋根工事を提供するためにも、地道にお客様の理解を求めていく決心です。
また、昭和ルーフリモ株式会社オリジナルの棟板金下地の有用性も再確認することができました。
アルミ素材なので木や樹脂に比べて取り扱いが難しい部材ですが、棟及び棟下地の長寿命化を図れる施工方法なので、この工事方法も会社の強みとしてお客様におすすめしていきます。